乾燥時の耐スクラッチ性を向上するためには、弊社の NANOBYK-3650 または NANOBYK-3652 を納品形態の 4%の添加量で試してください。最初は他の界面活性添加剤なしでこれらの添加剤を試験してください。その後の試験では界面活性添加剤を添加してください。
特に 3 コート 1 ベーク(3C1B)またはプライマーレスの工程では、ピンホールが形成される可能性が高くなります。ピンホールは、プライマーサーフェーサーまたは下地塗装に空気が封入されることで発生します。透明仕上げを上塗りしたときに、この欠陥は視認可能です。1~3%の BYKETOL-WA または BYKETOL-AQ を後添加することで、ピンホールの限界を増加させることができます。特に BYK-015 または BYK-011 のような消泡剤と BYKETOL-WA または -AQ を併用すると非常に有効です。
弊社では、NMP フリーのドロップインソリューションとして、CERATIX-8561 を開発しました。すでに多数のお客様が、NMP フリー型の CERATIX(CERATIX-8561、CERATIX-8563、CEATIX-8566)に問題なく切り換えています。
弊社の現在の知見に基づくと、今後、30%を超えるブチルグリコールを含有するすべての製品が毒性の表示を受けることが予想されます。これは DISPERBYK-2000 にも影響します。LP 製品として、弊社のブチルグリコールフリーの製品が利用可能です。お客様の地域の BYK チームにご連絡ください。
BYK-3560 は、硬化した塗料が界面に対して配向できるときの表面エネルギーを増加させることができます。この効果は添加量と硬化温度に依存します。溶剤系と水性のシステムで機能し、液体塗料の表面張力に影響を与えません。
最初に、撹拌しながら LAPONITE を脱塩水にゆっくりと添加しなければなりません。これにより、ゲル粒子の形成が防がれます。また、LAPONITE 溶液が液体である間にのみ添加することも重要です。ポリプロピレングリコールの後添加により、LAPONITE 溶液の使用時間は劇的に増加します。
DISPERBYK-2012 と DISPERBYK-2014 は、減水とエマルションの両方の場合に、樹脂含有顔料の研磨に対する弊社の最初の選択です。スラリー研磨により、アミン、増粘剤、界面活性剤、共溶剤の存在が可能になります。両製品は、主に透明および不透明の有機顔料などの広範囲の顔料について良好な安定化をもたらします。カーボンブラックでは高漆黒度が得られます。pH に敏感なシステムの安定性に悪影響はありません。
添加剤の種類は、使用する顔料の種類に強く依存します。最初に推奨するのは、DISPERBYK-2200、DISPERBYK-2000、DISPERBYK-2001 です。下地塗装システムでは、顔料に対して 70%の固体添加剤のレベルを推奨します。上塗り塗料の場合は、DISPERBYK-2013、DISPERBYK-2200、DISPERBYK-2014 または DISPERBYK-161 を同レベルで添加することを推奨します。また、市販の実験室用製品(LP 製品)も利用可能です。これらの提案が役立ちそうでしたら弊社にご連絡ください。
一般に、この問題に対して次の添加剤の 1 つを選択することができます。溶剤系システムについての話だと思いますが、その場合は弊社の DISPERBYK-162 または DISPERBYK-110 を 2.0~2.5%(顔料に対する固体)の添加量で試すことができます。また、見た目を均一にする(曇りを防止する)ためには、アルミニウムフレークの配向が重要です。この目的では次の添加剤を提案します。CERAFAK 103、CERAFAK 106、CERAFAK 110(芳香族フリー)、CERATIX 8561、CERATIX 8563 または CERATIX 8566(芳香族フリー)。水性システムについての話でしたら、弊社の DISPERBYK-180、DISPERBYK-192 または DISPERBYK-2060 を推奨、配向のためには弊社の AQUATIX-8421 と Laponite-RD の併用を推奨します。
ご説明されている問題は、メタリック顔料に最も関連しているように見えます。塗料が常に循環システムを回っているため、主要なポンプシステムで高せん断力が発生します。そのためにメタリック顔料が破損する可能性があります。これが問題であることが確かな場合は、非分解性フレーク(NDF)と呼ばれる特殊なアルミニウム顔料を使用する必要があります。この顔料は、特に積極的な循環ラインのために ECKART 社によって開発されたものです。単にアルミニウムフレークの配向の問題である場合もあります。その場合は、塗布工程の間にアルミニウムフレークが均一に形成されるように、ワックス分散液を若干添加することで問題が解決する可能性があります。さらに、CERAFAK 103 または CERAFAK 106、レオロジー変性 CERATIX 8561 または CERATIX 8563 などの導入も非常に有効です。
提供された情報が限られているため、一般的な推奨事項の一部をお伝えすることしかできません。一般に、溶剤系システムの場合、弊社製品の DISPERBYK-162 または DISPERBYK-110 を使用することが可能です。通常、アルミニウム顔料には DISPERBYK-162 の方が適しています。ただし、一部のグレードのアルミニウムには DISPERBYK-110 が適しています。パール調顔料に対しては、ほとんどの場合、DISPERBYK-110 が最初の選択で、次に DISPERBYK-162 です。添加量は、アルミニウム顔料の場合は約 2~2.5%(顔料に対する固体)、パール調顔料の場合は 1.5~3%(顔料に対するこ固体)にしてください。水性システムの場合は、顔料に応じて DISPERBYK-2060、DISPERBYK-192 または DISPERBYK-180 を提案します。使用量は、アルミニウム顔料の場合は 2~5%の間(固体顔料に対する固体)、パール調顔料の場合は約 5%(顔料に対する固体)にしてください。
最初に、DISPERBYK-2012、DISPERBYK-2014、DISPERBYK-190 を試してください。フタロシアニン顔料について計算された湿潤分散剤の活性物質の 20~30%を使用することを推奨します。
Irgazine Red と Cinquasia Violet には DISPERBYK-2001 をお試しください(計算:顔料に対して 25%の固体添加剤)。使用する TiO2 に応じて、 DISPERBYK-110(塩基処理された TiO2 向け)または DISPERBYK-180(酸処理された TiO2 向け)が最適な選択です(TiO2 に対して 1.5%の固体添加剤)。共研磨(すべての顔料を合わせて研磨する)の場合、個別の顔料について計算し、それに従って湿潤分散剤の量を加算してください。
透明仕上げと添加剤の温度は、導入の効率に強く影響し、深刻な表面の欠陥を引き起こす可能性があります。温度を上げると導入は改善され、温度を下げると透明仕上げ中の添加剤の分布の均一性が低下します。明らかに、貴社のシステムで BYK-320 は相溶性のボーダーライン上にあるため、導入が不十分になるとクレーターやフィッシュアイが発生します。この効果は、透明仕上げを加熱して一定時間撹拌することで元に戻るはずです。今後は、導入を改善するために BYK-320 を溶剤で予め希釈することが推奨されます。この効果が元に戻らない場合は、再度ご連絡ください。他のオプションとして、BYK-326 や BYK-315N のように、より相溶性が高い添加剤の使用もあります。
通常、この顔料に対して有効な添加剤は DISPERBYK-163 です。CAB 含有システムについての話でしたら、DISPERBYK-2000 または DISPERBYK-2001 の使用を試すと良いかもしれません。ミルベースの粘度を低下させるためには、3~5%の n- ブタノールをミルベースに添加すると良いでしょう。推奨される添加量は、顔料に対して 15%の固体添加剤です。
貯蔵安定性を向上するために、LAPONITE RD の添加量を 2%または 2.5%まで減少して試し、ポリプロピレングリコールと同量の LAPONITE をクリア溶剤に溶解した後に添加してください。LAPONITE RD の含有量を少なくすると、溶液の貯蔵安定性は長くなります。また、導電率またはイオン量が非常に低い、高度精製水を使用することも重要です。