効果的な添加剤を合成するには、顔料親和性基と樹脂相溶性鎖に適切な数のモノマーを選択しなければならないだけでなく、コポリマー中のそれらの配置も重要です。個々の成分が鎖に沿って統計的に分布していると、期待される添加剤効果が得られません。ブロック構造は湿潤分散剤として有利です。これらの比較的単純な構造は、より複雑で詳細なものに変更することができます:
Aモノマー(顔料-親和性基)からなるセグメントは、バインダー系との相溶性を必要としませんが、これはBセグメントがこの相溶性を担っているからです。しかし、それらの不相溶性が強すぎると、製品の取り扱いが難しくなり、効果も低下します。従って、相溶性を向上させるために、Aセグメント内にBモノマーをいくつか配置させることは有用です。もう一つの可能性は、AブロックとBブロックとの間の大きなギャップを、よりなだらかに移り行くようにすることにより減らすことです。すなわち、Aモノマーの濃度をポリマー鎖に沿って減少させ、Bモノマーを増加さ せます(グラジエントコポリマー)。
共重合体の構造とその効率との相互作用に関する知識は、複雑な共重合体構造を実験室内だけでなく、製造条件下でも再現できるようになって初めて役立ちます。そしてこの点で、今日の状況は過去に比べてはるかに良くなっています。数年前から、最新の重合法(ATRP、NMP、C-RAFT、S-RAFT、GTP)が利用できるようになり、共重合体の構造を非常に高度に制御できるようになりました。これらの方法(最初の4つは、しばしば "CRP"、制御されたラジカル重合として要約される)は、すべて特有の特徴と利点/欠点を持ち、制御された条件下で広範囲のモノマーを重合するために使用することができます。DISPERBYK‑2000およびDISPERBYK‑2001は、コントロール重合(GTP)により製造された当社初の湿潤分散剤で、1999年に発売されました。新しい製品は、現代のCRP法が提供する可能性を最大限に活用しています。また、制御・再現性が向上したのは、ブロック共重合体における配列の連続性だけでなく、分子量分布もかなり厳密になったため、例えば添加剤の取り扱いが容易になりました。
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