Wesel, 2024年8月13日 – BYK 添加剤は、化学業界および世界中のお客様に強いメッセージを発信しています。BYKは長年にわたり、パーおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)の環境適合性の高い代替物質への置き換えに向けた広範な研究、取り組みを積極的に推進してきました。BYK マーケティング&コマーシャル・ディレクター Dr. Stefan Mößmerは述べます。「添加剤のトップメーカーとして、当社は近年、多くの重要な研究方針を打ち出してきましたが、その一つがPFASを含む添加剤を代替物質で置き換えることです。また、差別化された代替物質を早期に提供し、環境負荷の少ない持続可能なソリューションの処方における新たな方法を示すことで、PFASを含む製品の段階的な廃止を支援したいと考えています。当社の具体的な目標は、現在PFASを含む添加剤が使用されているお客様の用途に対して、2025年末までにフッ素を含まないソリューションをご提供することです。これは、BYKがPFAS含有添加剤の最終バッチを出荷する締切日でもあります。」
BYKでは、フッ素化アルキル化合物を、特定の添加剤の製造に原料としてごく少量使用しています。フッ素化アルキル化合物は、添加剤に化学的に結合しており、不揮発性で、閉鎖系または包含系でのみ使用されます。フッ素化アルキル化合物は、消泡剤、表面添加剤、ワックス添加剤などさまざまな製品グループに含まれ、建築用、工業用、木工および家具用塗料、印刷インキ、自動車用塗料、防食塗料、缶またはコイルコーティング、床用塗料、接着剤およびシーリング材、光沢仕上げ、皮革およびPVC、ならびに押出成形、射出成形、ホイル、繊維のプロセス添加剤として、多くの特殊効果を生み出します。
現在でも、BYKの幅広い製品ポートフォリオに占めるPFAS含有添加剤の割合はごくわずかです。BYK社長のDr. Jörg Hinnerwischは次のように説明しています。「BYKは業界をリードするイノベー ターとして、当社の先駆的な代替製品を早期にご提供し、持続可能なソリューションの処方における新たな方法を示すことで、PFASを含有する製品を段階的に廃止していくお手伝いができると確信しています。BYKは、添加剤のトップメーカーとしての責任を真摯に受け止め、将来を見据えた持続可能なソリューションに一貫して注力しています。お客様との特別な距離の近さにより、また多くの世界的な大手顧客の開発パートナーとして、当社は早い段階で動向を把握し、次の段階への道筋をつけることができます。EUやその他の法規制機関が撤退予定を示す前であっても、当社は製品ポートフォリオ全体を持続可能な製品とPFASフリーの製造に転換していきます。」
グローバル製造部門マネージング・ディレクター Matthias Kramerは述べています。 「BYKは、2025年末までにすべての添加剤をPFASフリーにするだけでなく、全世界の製造施設をPFASフリーの泡消火設備に転換する予定です。この目的のために、BYKは新しいまたは改良された消火設備に多額の投資を行っています」
パーおよびポリフルオロアルキル物質は、超安定な化合物群として議論されてきました。そのため、「永遠の化学物質」とも呼ばれています。PFASはほとんど分解されず、環境中や人間、動物の体内に蓄積されるおそれがあると考えられています。
BYKは、スペシャリティケミカルの分野で世界をリードするサプライヤーのひとつです。当社の革新的な添加剤と的確な技術サービスは、製品性能や製造工程を最適化します。BYK添加剤は、少量添加で、耐擦り傷性、表面光沢、機械的強度、流動性、材料特性(例えばUV-と光安定性または難燃性)を向上させ課題解決に優れた効果を発揮します。BYK測定機器は、色、光沢、外観や物性の品質を効果的に評価することができ、品質管理の重要な役割を担っています。
塗料、インキ、プラスチックは、BYK製品の主な適用分野です。その他、接着剤・シーラント、洗浄剤、床コーティング、潤滑油分野、さらに、建設化学や石油ガス、鋳造などの用途にも効果的にお使いいただいています。
BYKは、グローバルに活動拠点を持ち、その生産拠点は、ドイツ(Wesel、Kempen、Schkopau、Moosburg、Geretsried)、オランダ(Deventer、Denekamp、Nijverdal)、英国(Widnes)、米国(Wallingford、Chester、Columbia、Earth City、Gonzales、Louisville、Pittsford)、中国(Shanghai、Tongling)にあります。
BYKは、ALTANAグループのメンバーで、全世界に2,500名を超える従業員を擁しています。